日常的にインターネットに触れながら成長してきた世代で、デジタル機器をつかいこなせ るのはもちろんのこと、各 SNS を駆使して情報収集を行うという特徴があります。 Z世代を対象にしたある調査によると、就活生が選考に進む上で最も重要視しているのは 「社員の雰囲気」で、就活生の約 9 割が「企業の SNS アカウントは必要だ」と回答してい ます。Z 世代は求人サイトではなく企業の SNS アカウントから、社内のリアルな雰囲気を 探る学生が多いのが現状です。

Z 世代は、自分が費やす「時間」の価値を大切にする傾向にあります。Z 世代を対象に行っ た調査によると、85％がタイムパフォーマンスを重視すると回答、約 50％が動画を倍速視 聴する結果に。タイムパフォーマンスを重視する世代には読むのに時間のかかるテキスト ベースのコンテンツよりも、YouTube のショート動画や TikTok のように、短時間で多く の情報が得られるコンテンツを好みます。

Z 世代は、インターネットとつねに触れ合いながら成長してきました。そのため、 「広告」 と 「オーガニック」の違いをしっかりと判別できる世代と言えます。 Z 世代を対象とした広 告の印象に関する調査では、約 6 割がデジタル広告に対して好意的ではないという印象を 持っており、 特に不快感があるのは 「自分が共感できない内容の広告が表示された」 時とい う結果もあります。 Z 世代を対象にした広告を打ち出すときは、 TikTok 等の SNS のタイム ライン上で、ユーザーが「押しつけがましい」と感じない、自然なコンテンツ作成が有効と 言えます。

Z 世代の多くが東日本大震災を経験しており、最近では SDGs（持続可能な開発目標）に関 する情報が日常的に入ってきます。このような環境で育った Z 世代は、災害や社会課題を 自分事として捉えており、向き合い、考えることが当たり前だと認識しています。 ある調査 では、「企業が SDGs に取り組んでいることを知ると、志望度が上がる」と回答した就活生 は 7 割となりました。Z 世代の就活生は企業の社会課題に対する姿勢も企業を選ぶ際のひ とつの判断基準になっているため、若手人材を取り入れたい企業は SDGs の取り組み内容 をしっかりと発信する必要があると言えます。